但馬牛
但馬牛のふるさとは、日本海に面し平野が少ない兵庫県北部の山地・但馬地方。その起源は古く、平安時代初期に書かれた「続日本紀」にも「耕運、輓用、食用に適す」と但馬牛についての記述が見られます。
但馬牛には強い遺伝力があり、全国の和牛品種改良の「もと牛」として使われています。「もと牛」として重宝され、現在各地の「神戸牛」「松坂牛」「近江牛」など名だたる銘柄牛にその遺伝子は受け継がれる様になりました。そんな中、兵庫県産但馬牛は今もなお他府県産の和牛との交配を避け、完全な血統と守り続けています。大切な遺産「但馬牛」そして「神戸牛」を守ろうとする農家の愛情と誇りに支えられ、世界に誇る品質が伝承されているのです。
現在市場に流通している但馬牛は正確には「兵庫県産但馬牛」と言い、兵庫県産但馬牛の定義は兵庫県で肥育した黒毛和種でBMSが5以下のものです。BMS6以上は神戸牛になります。